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何をどれくらい話すべき?新郎の謝辞の流れとポイントを解説

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一生に一度の結婚式で、ご新郎が大きな注目を浴びるイベントの一つが謝辞です。普段はこのような謝辞を話す機会はないのが普通でしょう。だからこそ何を話したら良いのか、どのくらいの長さにしたら良いのかなどいろいろと悩むと思います。今回の記事ではこの謝辞にスポットを当て、その流れやポイントについて解説します。さらに、いくつかの例文も紹介しますので参考にしてみるのも良いでしょう。しっかりと事前に知識を蓄え、素敵な結婚式にしましょう。

 

新郎の謝辞はいつ?結婚式の流れを把握しよう


ご新郎がどのタイミングで謝辞を話すのか、結婚式全体の流れを見ながら確認してみましょう。いくつかのパターンがありますが、大まかには次のような流れが多いです。
まず、最初にゲストが式場に入場します。続いてご新郎ご新婦の入場になります。ここから結婚式の開宴挨拶が始まり、ご新郎ご新婦の紹介が行われるでしょう。
さらに主賓挨拶と続き、全員で乾杯をします。この後は結婚式の華ともいえる、ケーキ入刀です。この辺りになってくると結婚式が盛り上がって、お祝いムードも高まってくるものです。ご新郎ご新婦もきっと、大きな幸せを感じる瞬間になります。
ケーキ入刀の後はゲストスピーチや余興が行われます。これは一般的にご新郎ご新婦と親しいゲストによって行われるもので、それぞれの式によって工夫を凝らしたものも多く見られます。ぜひ、リラックスした気持ちでゲストのスピーチと余興を楽しんでください。
これらが終わった後は、お色直しとキャンドルサービスの時間となります。こちらのキャンドルサービスも、最近はさまざまな形式のものが見られるのが特徴です。
そして祝電の紹介、ご新郎ご新婦の親御様への手紙と花束贈呈、謝辞と続きます。この後は結婚式の閉会となり、ご新郎ご新婦が先に式場を去り、最後にゲストが退場する流れになります。
結婚式全体の流れを見てもわかる通り、ご新郎が謝辞を述べるのは式の終盤です。具体的には、ご新郎ご新婦の親御様への手紙と花束を贈呈した後になります。そのため、この謝辞が上手くいかないと、少し式の印象が薄れてしまう可能性もあります。
また、謝辞とはご新郎ご新婦、それぞれの家の代表者が話すものです。ですから、必ずしもご新郎本人が謝辞を述べる必要はありません。特にご新郎がまだ若い年齢の場合は、父親が代わりに謝辞を述べることもあるようです。ただ、最も多いのはやはりご新郎本人が謝辞を述べるパターンになります。
どのような選択をするかはそれぞれの自由なので、事前にみんなで話し合って決めれば良いでしょう。そして、もしご新郎本人が謝辞を述べると決めたのなら、まずは今回紹介したような結婚式の流れを把握しておいてください。
全体の流れを知っているほうが、スムーズに式が進みやすいからです。何事も事前の準備が大切になるということです。

謝辞で意識したい構成と注意点とは


実際に謝辞を述べるときにはいくつかのポイントがあります。全体の構成を意識したり、注意点に留意したりしながら話していくということです。具体的な話をする前に、まず謝辞とはどんなものなのかを考えてみましょう。
ものすごく端的にいえば、謝辞とは結婚式の最後にゲストへの感謝の気持ちを伝えるものになります。そのため、気持ちが上手く伝わるように事前に構成を考え、まとまりのある内容にすることが重要になってくるのです。
このような話をすると難しく感じるかもしれませんが、ポイントを押さえれば誰でもできることなので、安心してください。
まず一番基本となる構成ですが、これは3段階の構成にすることが望ましいと考えられます。導入、本題、結びの3構成です。
この構成は謝辞の最も一般的な組み立て方といわれており、非常にシンプルで話すほうも聞くほうもわかりやすいのが特徴です。
また、謝辞の内容を考えるときも、この構成に従って行うとスムーズになります。一般的な文章作成においても、序論、本論、結論と書いていく構成方法がありますが、それとほぼ同じものと考えて良いかもしれません。
構成がわかったところで、次にポイントとなるのが謝辞を述べる時間です。これは基本的に3分以内に収めることが望ましいとされています。
なぜなら、いくら感謝の気持ちを伝えるといっても、あまりに長いとゲストの人も飽きてしまう可能性があるからです。そのため、3分以内に収める程度が妥当な時間となるのです。
ここでの注意点としては、いくら3分以内に収めなければいけないといっても、早口になったら意味がありません。早口ではゲストの人も聞き取りづらくなってしまうからです。ですから、ゆっくりと話して3分以内に収めることを意識しましょう。
そのためには当然、それに合わせた謝辞の文章量も考える必要があります。
謝辞の最後のポイントとしては、忌み言葉は入れないことも重要です。忌み言葉とは、結婚式では嫌われる、マイナスのイメージにつながるような言葉を指します。
結婚式とは当然おめでたいことなのですから、そのような言葉を使うことはタブーとされているのです。具体的にどのような忌み言葉があるのか一例を挙げると、終わる、欠ける、などがこれに当たります。
これらはネガティブなイメージを連想されるために、忌み言葉となっています。この他にも忌み言葉は多数あり、意識しないと何気なく使ってしまうこともあるので、注意するようにしましょう。

 

具体的には何を述べるべき?例文も紹介!


導入、本題、結びという謝辞の構成方法がわかっても、具体例がないとイメージしにくいものです。ここでは、構成について詳細に解説しながら、例文そのものも紹介します。
まず構成の導入部分というのは、冒頭のあいさつやゲストへのお礼を述べる部分です。あまり長くならず、次の話へ繋げていくようなイメージで取り組みましょう。次に本題ですが、ここが全体で一番重要な部分となります。
話す内容としては、ご新郎ご新婦の出会いのエピソードや親御様との思い出話などが最適です。なるべく、おふたりの人柄などが感じられるものが良いでしょう。また、今後おふたりでどのような家庭を築いていきたいかなどの抱負を述べるパターンもあります。
最後の結びはゲストとの今後の付き合い方についてや、結びの挨拶をいれます。例えば、今後ともよろしくお願い致します、といった挨拶やお礼の言葉を述べることが多いです。
以上がそれぞれの構成部分の基本的な考え方です。これらを踏まえて、謝辞の例文をつくると次のようになります。
まず導入部分が、「本日はおいそがしい中、私たちの式にお集まりいただき、ありがとうございました。このような暖かい雰囲気の式を迎えることができたのも、お集まりいただいた皆様のおかげです」というものです。
次に本題部分では、「これから二人で生きていく中でさまざまな困難もあるでしょう。しかし、どんなときも家族みんなで手を取り合って助け合えるような、暖かい家庭をつくります。
彼女はもちろん、これから産まれてくる子供も含めて、家族みんなを責任を持って幸せに致します」などになります。この部分は一番それぞれの個性が出る部分ですから、個人的な感想を述べながら感謝の気持ちに繋げても構いません。
そして最後の結びの言葉は、「これだけ多くの皆様に式にお集まりいただけた喜びは、感謝以外の言葉では表現できません。本日は本当にありがとうございます。また、今後も何かとお世話になることもあるかと思いますが、暖かい目で見守って頂ければ幸いです。これからも私たち家族を宜しくお願い致します」といった言葉で締めます。
これらはもちろん一例であり、他にもいくつかのパターンがあります。大切なことは例文を参考にしながらも、なるべく自分たちの言葉で謝辞を述べることです。
そのほうがより気持ちが伝わりますし、ゲストにも喜んでもらえるはずです。ぜひ、謝辞を述べるときの参考にしてみてください。

結婚式当日!謝辞で意識したいこと


謝辞は構成や内容だけではなく、結婚式当日にどのように話すかによっても印象が変わってきます。どんなに素晴らしい構成や文章を考えたとしても、話し方が良くないと、ゲストの印象もいまいちとなってしまうことがあるからです。
この謝辞の述べ方にもいくつかのポイントがありますので、しっかりとマスターして自信をもって結婚式を迎えましょう。まず基本としては、当日の謝辞の場では原稿を用意せず、自分の言葉で自然に話すことが大切です。
原稿を用意して話そうとすると言葉が固い印象になってしまいますし、不自然な感じにも見えます。これは原稿ばかりに意識が集中してしまうため、自然な言葉が出てこなくなるのです。
このようなことにならないためにも、原稿を用意して読むのはやめましょう。そのためには、ある程度全体の構成と内容を頭の中に入れておく必要があります。
次に目線ですが、これはしっかりとゲストのほうへ向けるようにするのが望ましいです。たまに伏し目がちに謝辞を述べる人もいますが、これではゲストに自信のないような印象を与えてしまいます。
結婚式当日はご新郎ご新婦が主役であり、一生に一度のおめでたい日です。ですから、自信をもってゲストに目線を向けたいものです。
また、これに関連することですが、少しくらい間違えても良いので、気持ちを込めて堂々と話すことも大切になります。人間だから間違えることもありますし、そのことばかり考えていると、覇気がないようにも見えてしまいます。
例え間違えたとしても堂々と話していたほうが、ゲストの印象は良いものなのです。そして、忘れがちなのが気持ちを込めるという部分ですが、淡々と機械的に話していてもなかなか気持ちは伝わりません。
喜びや感謝の気持ちを、恥ずかしがらずに謝辞の言葉で表現してみましょう。気持ちを込めることで、ご新郎本人はもちろん、周りの人にもポジティブな気持ちが伝わるはずです。
また、お礼の仕方にもポイントがあります。基本的に謝辞は冒頭と最後にゲストへお礼をしますが、このときはご新郎ご新婦おふたりで一礼をしてください。このようにすることでご新郎だけが一礼するよりも丁寧な印象になりますし、感謝の気持ちも伝わります。
もしかしたら、このようなことは些細なことに感じられるかもしれません。しかし、結婚式という華やかな場所では、細かい部分にまで繊細な気遣いや配慮をすることが大切になってきます。したがって、忘れず行うようにすると良いでしょう。

謝辞には感謝の気持ちをたっぷり込めて


結婚式の謝辞は特別なものであるため、事前の準備が重要になってきます。したがって、結婚式を迎える予定のあるご新郎は、ある程度の構成や内容を考えておくと良いでしょう。
そのときは一人で進める必要はなく、ご新婦などの周りの意見も聞くようにするとより良いかもしれません。また、謝辞そのものも忌み言葉に気を付けること、ゲストと親御様に感謝の気持ちを盛り込むことなどのポイントがあります。
初めてだとわからないことも多いのが普通なので、式の直前に焦らないように、余裕をもって準備を進めることが大切です。
そのためにもまずは、謝辞の基本の例文を見てみることも必要です。忌み言葉に気を付けながら、基本の例文にそって構成していけば、どのパターンでも使える謝辞が完成するはずです。
ただ、謝辞とは絶対に決まった形があるわけではなく、自分らしさを盛り込むことも重要です。例文に従って書かれただけの謝辞では、ゲストの印象にもあまり残らないかもしれません。感謝の気持ちを込めながら、自分らしさをだせるような謝辞を考えていくのが理想といえます。
そして、そんな謝辞が完成しら、あとは結婚式当日に感謝の気持ちを込めて伝えるだけです。当日の伝え方にも原稿はできるだけ読まないことや、目線をまっすぐにして堂々と話すなどの注意点がありました。
緊張することもあるかもしれませんが、結婚式の主役は自分たちなのだということを忘れないようにしてください。多少ぎこちなくなっても、しっかりと準備して伝えようという意思があるなら、それはゲストにも伝わります。要は上手いや下手ではなく、気持ちが大切だといえます。
また、そのような感謝の気持ちを伝えつつ、ゲストへの気遣いも忘れないようにしましょう。謝辞の冒頭と最後のお礼は、おふたり一緒に一礼をするというポイントもありました。
これらを意識しながら自分らしさを盛り込んでいけば、きっと結婚式は一生の思い出になる最高のものとなります。それは同時に、ゲストの心にも深く刻まれることでしょう。
そんな素敵な結婚式をぜひ、実現してみてはいかがでしょうか。一生に一度の結婚式を、ご新郎ご新婦、親御様、ゲストの皆様と一体となって作り上げましょう。