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初めての婚姻届!必要書類とスムーズに提出するための注意点

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入籍を控えているカップルが気になることといえば、婚姻届についてではないでしょうか。初めて婚姻届を出すときは、誰しもドキドキしたり緊張したりするものです。なかには、不備はないか、きちんと受理されるかなど不安を感じる人も少なくないでしょう。スムーズに婚姻届を提出して入籍日を晴れやかに迎えられるように、婚姻届に関する重要事項をしっかりと頭に入れておくことが大切です。今回は、初めて婚姻届を提出する人のために、提出に必要な書類とスムーズに手続きを踏むための注意点についても解説していきます。

 

婚姻の届け出に必要な書類には何がある?


まず、何よりも大事な婚姻届の用紙です。用紙には夫と妻となる当事者ふたりの署名捺印のほか、20歳以上の保証人ふたりの署名捺印をする箇所があります。
次に、戸籍謄本または戸籍全部事項証明書の準備です。こちらは、本拠地以外に婚姻届を提出する場合に必要になってきます。つまり、おふたりの本拠地に届け出る場合は用意する必要はありません。
戸籍謄本と戸籍全部事項証明書は役所で交付申請書をもらい、必要事項を記入すればもらえます。その際、手数料がかかることを頭に入れておきましょう。
実際に提出しに行く際は、窓口に行く人の本人確認書類と印鑑を忘れないように持っていきます。本人確認書類として認められるものは、運転免許証、パスポート、マイナンバーカード、健康保険証などです。
このなかで、健康保険証を提出する場合は年金手帳など追加の提示が求められます。提出する書類によっては2点必要になってくるので、事前に本拠地の役所などで確認しておくとよいでしょう。
印鑑に関しては、銀行印や実印にこだわる必要はないですが、朱肉を使って押印するタイプが適切です。シャチハタなどは避けましょう。

 

婚姻届の用紙はどこでもらえるのか?


婚姻届の用紙は、全国の役所(出張所でも可)の「戸籍課」でもらえます。用紙は、万が一記入を失敗しても大丈夫なように、予備として2~3枚多めにもらっておくのが無難です。
「夜間受付または休日受付」の窓口がある自治体は、深夜でも土日祝日でも用紙を受け取れます。この場合、提出する役所のホームページからダウンロードしてもかまわないですし、ほかの役所からダウンロードしても問題ありません。
もし、自分が提出する役所のホームページでダウンロードできない場合には、サービスを導入している役所を利用しましょう。
なお、用紙のサイズは「戸籍法施行規則第59条」により、A3サイズと決められているので注意が必要です。サイズに気をつけておけば、用紙自体はどこの自治体からもらったものでもかまわないですし、デザインも基本的に自由(切り込みなどの細工はNG)です。
実は、婚姻届の用紙は一般的なもの以外にも、さまざまなデザインが施されたものを手に入れることができます。こちらの用紙は役所と違い有料で、専用のホームページから入手可能です。
自治体からもらったものでなければ不安に感じる人もいるかもしれませんが、氏名記入欄などはきちんと婚姻届の規定に沿って作られているため安心です。それでも心配な人は、ホームページに「自治体公認」などの記載があるか確認するとよいでしょう。
インターネットで入手できるおしゃれな婚姻届は、ステンドグラス調などデザインが豊富なうえ、アルバムとして記念に保存できるものなどタイプもさまざまあります。
記念すべきイベントをより心に残せるように、自分たちが満足できる婚姻届のデザインにしてみるのもいいかもしれません。

 

提出できるのは平日だけ?夜間も大丈夫?


婚姻届の提出は、基本的に365日24時間可能です。
但し、戸籍課の窓口への提出は平日(月~金)の午前8時30~午後5時頃となります。戸籍課の窓口に提出したい人は、通常役所が開いている時間帯のみとなるので注意しましょう。
その時間帯に提出が難しい場合は、「夜間受付または休日受付」に提出可能なケースがほとんどです。そのため、平日の役所時間外(午後5時~翌日午前8時30分)や土日祝日、年末年始などに提出を考えている人でも安心です。
しかし、時間外受付の窓口は正規の担当職員でないことのほうが多く、書類不備があった場合その場で訂正できません。
何らかの不備あった場合は、基本的に平日に連絡され、後日役所で訂正して再度提出となります。なお、書類に不備がない場合は受付日にさかのぼって受理され、後日受理完了の書類が郵送されます。
正式に役所が婚姻届を受理するのは平日のみですが、きちんとさかのぼって受理してくれるので婚姻日がズレるなどの心配はいりません。
例えば、1月1日に入籍したいという場合には、日付が変わったタイミングで婚姻届を提出すれば、受理されるのが休み明けであっても婚姻日は1月1日です。

 

提出をスムーズにするための注意点


まず、提出日前ギリギリになって焦ることのないように、保証人には早めに伝えて署名捺印をもらっておくことが大切です。保証人は、お互いの親、友人、兄弟、上司など年齢条件を満たしていれば誰でもなれます。
また、男性側と女性側それぞれでひとりずつ保証人としてもかまわないですし、どちらか一方でふたりの保証人をお願いすることも可能です。
次に、戸籍謄本または戸籍全部事項証明書をできるだけ直近のものを用意しておきます。有効期限を定めている自治体は少ないため最近のものでなくても提出できますが、内容に変更がないかしっかりと確認しておくのが大切です。変更があった場合は、新しく発行してもらいます。
夫か妻のどちらかが外国籍の場合は、国ごとに必要書類が異なることも頭に入れておかなくてはなりません。必要書類に不備があった場合、スムーズに手続きが踏めないので、あらかじめ役所(大使館でも確認可能)に問い合わせておきましょう。
婚姻届に使う印鑑は、もちろん旧姓のものを使います。婚姻届を提出して初めて新しい苗字となるので、間違わないように注意しなければなりません。
なお、日本では婚姻後にどちらかの姓を名乗らなければならないと法律で決められているため、どちらの性にするかで悩むカップルが比較的多くいます。
基本的には、夫と妻の姓どちらにしなければならないという決まりはありません。一般的には夫の姓を名乗るケースが多いですが、妻の姓を名乗っても何も問題はないのです。
但し、妻側の姓を名乗りたい場合、家や地域によっては夫が婿養子になると考えることもあり、夫側の両親などが納得しないケースが出てきます。トラブルなく婚姻届を提出できるように、事前に相談しておくのが望ましいといえるでしょう。

 

入籍と結婚式のタイミングはどうすればいい?


入籍と結婚式をどのタイミングで行うかは、カップルによってさまざまです。結婚式の前に婚姻届の提出を済ませておくカップルもいれば、結婚式の後に提出するカップルもいます。
なかには、入籍と結婚式を同じタイミングで済ませるカップルもいるのです。理由としては、「結婚式の準備に時間をかけたい」「記念日を同じにしたい」「両親の意向」などさまざまです。
そのため、お互いや両親が納得できるように、事前にしっかりと相談しておくことが大切といえるでしょう。
また、入籍と結婚式を万全の態勢で臨めるように、しっかりとしたスケジュール調整も重要になってきます。特に、婚姻届の提出と結婚式を同時に行いたい場合は、より綿密に時間調整しなくてはなりません。
できるだけ早めに結婚式場を決め、ウェディングプランナーへ相談することも忘れないようにしましょう。

 

婚姻届は不備のないように早めに用意しよう


婚姻届をスムーズに提出し受理してもらうために、まずは婚姻届を早めに用意することから始めましょう。記入漏れや書類不足など不備のないようにし、婚姻届の保証人によってはきちんとお礼をすることも忘れてはいけません。
さらに、入籍と結婚式のタイミングを同時にしたい場合には、早めに結婚式場を決めるなど段取りを組む必要があります。婚姻日は比較的すぐに決められても、結婚式のプランニングはすぐに決められるものではありません。
直前になって焦ることのないように、しっかりと準備をしておきましょう。