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いつ誰に送る?結婚報告はがきを送る際に気を付けたいこと

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「結婚報告はがきは送らなければならないのか」と迷うカップルは少なくありません。SNSの普及で、はがきを送る文化は徐々に廃れてきてはいます。しかし、結婚報告はがきを送ることで、丁寧さや好感度が周囲に伝わり、カップルへの印象がぐっとアップします。この記事では、結婚報告はがきを送る際に気を付けたいポイントについて記載します。

 

結婚報告はがきは必要?送る理由とは


そもそも、結婚報告はがきはなぜ送るのか、その理由を知っている人は多くないようです。
結婚報告はがきとは、親族や友人、仕事関係などお世話になった人に結婚を報告するはがきのことをいいます。親しい人やお世話になった人に結婚をカップルから正式に報告することで、今後も引き続き深い付き合いをお願いするものです。
つまり、単に「結婚しました」という報告ではなく、「これからも2人をよろしくお願いします」という挨拶にもなっているというわけです。
はがきは、メールや電話と比べてフォーマル感があるツールなので、年上や目上の人から好感が持たれます。結婚報告はがきは、結婚したカップルであればどんな人が出しても良いものです。
しかし、実際には、結婚式を挙げなかった場合や、ゲストの人数が少なかった場合に送る人が多くなっています。なぜなら、結婚したことを伝える手段がないので、ハガキを送って知らせる必要があるからです。
反対に結婚式に親しい人を呼べた場合などは、必要な人には結婚式で結婚の事実をすでに伝えられているので、結婚報告はがきは省略するケースが多くなっています。必ず出さなければならないというものではないことを知っておきましょう。
はがきの出し方や形式などには、基本的には細かい決まりはありません。画像入りのはがきにする場合は、結婚式の写真や新婚旅行の写真などを使うことが多いようです。
結婚内祝いを送る場合は、お礼状を兼ねて結婚報告はがきを添えてもよいでしょう。新婚旅行のお土産を送るときに、一緒に添えるという方法もあります。

 

結婚報告はがきは誰に送るべき?


結婚報告はがきは誰に送れば良いのか迷う人もいるでしょう。どの範囲の人に出さなければならないというルールは、特にありません。結婚を報告したいと思う相手、報告しておいたほうが良いと思う相手、今後もお世話になりそうな相手などに、自由に出すことができます。
たとえば、結婚式に参列したゲストに改めてはがきを送ると、より丁寧さがアップして、カップルの人柄が良く伝わります。
結婚式を身内だけで済ませたようなときには、ゲスト以外の人には結婚したことを知ってもらう機会がないので、参列できなかった人にはがきを送ると喜ばれるでしょう。新居に引っ越す場合には、はがきを出すことで新しい住所を伝える役割も果たせます。
注意したいのは、年配の人に対する配慮です。SNSが普及するなか、結婚報告はがきを送る風習は少しずつ廃れてはいるものの、年齢が上の人は「送るのが当たり前」と思っている人がいまだ少なくありません。
自分たちは必要ないと思っていても、ご両親の立場からすると送って欲しいという場合もあります。ご両親に相談して送る相手を決めれば、後々のトラブルを避けることもできるので、ご両親を交えて対応を相談しておくと安心です。
ただし、出す方にはそんなつもりはなくても、はがきが届くことでお祝いの催促ととらえられてしまう可能性もありえます。はがきをもらった以上はお祝いを贈らなければと、相手に余計な気を使わせてしまうケースもあることは念頭に置いておきましょう。
遠縁の親戚や、今後付き合いがなさそうな疎遠の人に対しては、送る必要性は低いと考えられます。

 

結婚報告はがきはどのように書くべき?


結婚報告はがきは具体的にはどのように書くべきものでしょうか。
特に細かい決まりはありませんが、一般的に縦書きだとフォーマルで、横書きだとカジュアルなものとされます。日本はもともと縦書きの文化なので、縦書きにしたほうがきちんとした印象を受けやすくなります。
はがきに入れる内容は、あまり難しく考える必要はありません。最低限入れるべきなのは、挨拶の言葉、本文(結婚したことの報告)、日付、差出人欄におふたりの名前と旧姓くらいです。
挨拶の言葉は、頭語・時候の挨拶・結語といったもので、一定の決まり文句を入れれば問題ありません。目上の人に送るはがきには入れたほうがよいですが、気軽な友人向けなら、逆に堅苦しくなってしまうので省略しても大丈夫です。
本文には、いつ入籍したのか、新居はどこか、結婚式はどうするのかについて簡単に記載するとよいでしょう。「お近くにお越しの際は、気軽に遊びにいらしてください」というひと言を添えるのも丁寧です。
結婚式に出席してくれたゲストへのはがきであれば、結婚式のお礼も一緒に伝えましょう。カップルそれぞれがひと言ずつ、好きなメッセージを添えるのも素敵です。
たくさんの人に送る場合は、基本的な要素は印刷してしまうという方法もあります。しかし、せっかくはがきを送るのに、すべて印刷では味気ないものになってしまいます。送るのなら、短くてもよいので手書きのメッセージをひと言入れると、より好感が持たれるはがきになるでしょう。

 

結婚報告はがきを送る時期とタイミングに注意を


結婚報告はがきを送る際には、注意したい時期とタイミングがあります。
まず、送る時期は、結婚後できるだけ早い時期にしましょう。はがきに結婚式の写真などを使うことも多く、あまり時間が経ってから送るのもおかしな印象ですし、失礼だと思う人もいるかもしれません。
特に、結婚式に来られなかった人に向けて送る場合は、なるべく早く出すのがマナーです。具体的なタイミングの目安としては、入籍または結婚式後から1~2カ月以内には送るようにしましょう。
結婚祝いや内祝いを送るタイミングもあるので、新婚旅行や新居への引っ越しなどが一段落してすぐくらいの時期に送るのが良いといえます。
どうしても忙しくて送るタイミングを逃してしまった場合は、暑中見舞い・寒中見舞い・年賀状などで改めて挨拶するという方法があります。
時期的に遅くなってから結婚報告はがきを送るなら、その他のはがきを送るタイミングで近況報告を兼ねて伝えるほうがスマートです。このときも、入籍の日付や新居の住所などをきちんと伝えましょう。
身内に不幸があった人に送るときは、四十九日を過ぎて相手が落ち着いたタイミングで送ることが大事です。結婚報告は祝いごとなので、くれぐれも相手の気持ちを考えて送るように配慮しましょう。

結婚報告はがきで今後も長い付き合いを


SNSを利用する人が年代を問わず非常に多くなり、はがきを送り合うという日本的な習慣もだいぶ薄れてきました。しかし、そのぶんはがきを送るという行為にはフォーマルな印象があり、結婚報告をするにはふさわしい方法といえます。
特に、いろいろな事情で結婚式をしなかったり、身内だけで少人数で済ませたりした場合には、これまでの感謝と今後の挨拶を兼ねて、はがきを送るのはとても丁寧なイメージを受けます。
たとえ結婚報告はがき1枚でも、いろいろな工夫をすることで、お世話になった人にカップルらしい気配りを示すことができます。
相手の気持ちや、お互いの関係性、今後の付き合い方などを考えて文面や写真を入れることで、今後のお付き合いも変わる可能性が出てくるでしょう。
小さな1枚ですが、お世話になった人へおふたりの優しい心配りを示すのにピッタリです。SNSがはやっているいまだからこそ、結婚報告はがきの良さを改めて見直してみてはいかがでしょうか。