ホーム マナー -manners- 結婚式で受付を担当する際の...

結婚式で受付を担当する際のご祝儀の渡し方は?流れと注意点

45791
0
シェア
結婚式を挙げる友人から、式当日の受付やスピーチを頼まれることもあるでしょう。なかでも受付は、ゲストを出迎える重要な役目であり、ご祝儀を受け取って管理するという責任も伴います。また、あくまでもゲストのひとりですから、ご祝儀を出したり席次表を受け取ったりといったゲストとしてのふるまいも必要です。やるべきことがたくさんあり、初めて結婚式の受付をする人は、ご祝儀はいつ渡したらいいのかなど悩むのではないでしょうか。ここでは、受付を担当する際の流れや気をつけたい点などを解説します。

 

受付を頼まれたら自分のご祝儀はいつ渡すの?


結婚式の受付を引き受ければ、会場に到着したゲストをお出迎えするという大切な役目を担うことになります。そのいっぽうで自分自身もゲストのひとりであることに変わりはありません。
そのため、自身の受付は、ほかのゲストが到着していない準備時間のうちに済ませてしまいましょう。もちろん、芳名帳(ゲストブック)にも記帳が必要です。その際に、芳名帳に記入する項目を確認しておくとその後の案内をスムーズに行うことができます。
細かいことですが、筆記用具のぐあいもチェックしておくと安心です。「ペンのインクがきちんと出るか」「筆記用具の本数は足りているか」「予備は準備されているか」などをあらかじめ見ておくと、あわてずに済みます。
ご祝儀に関しても、自身の受付を済ませたときに出しておきます。一般のゲストから預かるご祝儀と同様に、ご祝儀の置き場所として決められたトレーなどに置いておきましょう。
配布物がある場合は自分のぶんを受け取り、チェックシートや席次表に記入する必要があるときはそれも済ませておきます。つまり、受付を担当するゲストは、最初に自分自身の受付を行うのです。
ゲストにお願いすることを自分自身でひととおりなぞることで、心の準備をすることができます。

 

預かったご祝儀の管理方法や渡すタイミング


ご祝儀を受け取り、それを預かるのは受付にとってもっとも責任のある仕事です。たくさんの現金が集まる場所ですので、不用意にその場を離れたり、ご祝儀袋を目の届かない場所に置いたりするのは避けましょう。
お手洗いや急用などでその場を離れざるを得ないときは、必ず自分以外の受付担当者に声をかけます。受付が無人にならないよう、受付担当者同士でコミュニケーションをとっておくことも重要です。
預かったご祝儀をどのように取り扱うかは、そのときどきで異なりますので、あらかじめご新郎ご新婦に確認しておきましょう。
多くの場合、ご新郎ご新婦側がご祝儀を入れるための紙袋やバッグを用意しているため、受付をクローズしたらご祝儀はそこにまとめておきます。
中身が見えたり、落としたりということがないように、バッグの口はしっかりと閉めます。金庫に収納する場合は、入れ残しがないことを確認してカギをかけましょう。
ご祝儀の入ったバッグや金庫のカギは、受付が完了したすぐ後にご新郎ご新婦の親族へ引き渡すことが多く、親御様に渡すのがもっとも一般的です。もちろん、兄弟姉妹や親族に渡すというパターンもあります。
また、式が終わるまで受付が管理することもありますので、そのときになって迷わないためにも、管理するのは誰なのかを事前に把握しておきましょう。

 

受付を担当したときの基本的な流れとは?


受付を担当するときは、挙式当日の流れについて頭に入れておく必要があります。受付係は一般のゲストより早めに式場に到着する必要がありますので、時間に遅れないように余裕を持って向かいましょう。
ご新郎ご新婦の親御様に出迎えられたら、その場でまず「本日はおめでとうございます」とお祝いの気持ちを伝えます。そのうえで、「受付を担当いたします◯◯です。よろしくお願いいたします」とあいさつをします。
ご新郎ご新婦の親御様が控え室にいるのであればそこへ出向き、同じようにお祝いの言葉をのべてあいさつをしましょう。
次に行うのは、式場のスタッフとの打ち合わせです。プロデューサーなどからご祝儀の管理の仕方や会場の設備について聞きます。不安なことや心配なことがあれば、このときにしっかりと確認しておくのが大切です。
また、受付をしていると、ほかのゲストからお手洗いの場所などを尋ねられることがあるため、式場内をざっくりと把握しておくと役に立ちます。ご祝儀の扱いに関しては式場側も気を遣うポイントですので、双方ですれ違いや思い違いがないよう、段取りや手順をしっかりと確認します。
式場側との打ち合わせが終わったら、自分自身の受付を済ませてしまいましょう。芳名帳に記名し、ご祝儀も出しておきます。
受付は複数名で担当するのが一般的です。初対面の人とも共同で進めていかなくてはならないため、ゲストが来るまでに時間があれば、受付担当者同士でコミュニケーションをとっておくのもいいでしょう。
ゲストがグループで到着したときなどは受付が混み合うことも考えられます。そんなときに受付担当者同士でさりげなくフォローができれば、場の雰囲気も和むに違いありません。
その後は来館したゲストを順次お出迎えし、手順に沿って受付を行います。ゲストから「おめでとうございます」と言われたら「ありがとうございます」とお礼を伝えましょう。
ご祝儀を受け取り、芳名帳に記名してもらう、席次表を渡すなど、決められたことをこなしていきます。ゲスト全員が到着したら受付をクローズし、ご祝儀をまとめます。
まとめたご祝儀は「親族に手渡す」「金庫に入れてカギを預ける」など、指示のあった通りに取り扱うことが重要です。

 

受付を依頼されたら注意しておきたいこと


受付を担当するときにもっとも注意したいのは、ご祝儀の管理です。受付開始から受付クローズ後の引き渡しまでは、大きな責任がある立場です。
しかし、そのほかにも気を配るべきことはあります。ご祝儀の管理だけに集中するあまり、ほかのことがおろそかにならないよう、当日の大まかな流れは事前にご新郎ご新婦に確認しておきましょう。
式場へ行く時間も一般のゲストと異なるため、念入りに確かめておきたいものです。当日は遅れないように、時間厳守を念頭に置き、時間に余裕を持って行動します。
また、当日は式場のスタッフとも打ち合わせをすることになります。「事前に聞いていた説明と異なる」など、気になる点があれば放置せずに再度確かめることが大切です。
当日の服装に関しては、基本的に披露宴に出席するのにふさわしい衣裳であれば問題ありません。男性は準礼装もしくは略礼装が適しているでしょう。女性は華美になりすぎないメイクを心がけ、明るい印象に仕上げます。
ただ、受付はかがんだりおじぎをしたりすることが多いので、胸元が開いた服やゴージャスなネックレスだと気になってしまうことがあります。また、落ち着いた和装でもかまいません。
そのほか、ご祝儀を受け取る際には手元に目線がいきがちですので、爪のケアも重要です。
男性の場合は爪を切り、清潔さが感じられるようにしておきましょう。女性がネイルをする場合は、派手な色のマニキュアや目立つネイルアートは避け、シンプルで上品な色をチョイスします。
晴れの日ですのでおしゃれはもちろん大切ですが、受付を担当するときには信頼感や清潔感のある装いをするのも重要なポイントです。

 

受付は責任のある仕事!笑顔も忘れずに


結婚式の受付は、ご新郎ご新婦の大切なゲストをお出迎えし、ご祝儀を預かるという責任ある立場です。
ゲストが多ければ多いほどご祝儀はたくさん集まりますし、芳名帳に記入してもらったり席次表を渡したりするのに時間がかかってしまうこともあります。しかし、事務的に作業を進めるだけではなく、笑顔を忘れないように心がけましょう。
受付は、何かと忙しいご新郎ご新婦の代理ともいえます。お祝いの言葉には笑顔でお礼をし、お祝いムードを盛り上げていくのも大切です。