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大切だから失敗したくない!結婚挨拶前に知っておきたいこと

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プロポーズが成功して結婚が決まったら、次はご両親への結婚挨拶が控えています。中には、結婚の挨拶のタイミングで初めて相手のご両親と対面する場合もあるでしょう。結婚の挨拶は、結婚式までにもっとも緊張する場面だといえます。そんな結婚挨拶を無事に済ますためには、当日までの大事なポイントについて把握しておくことが大切です。この記事では、結婚挨拶を控えている人に向けて、挨拶までの流れや当日気を付けたいことなどについて解説します。

 

好印象を与えたい!結婚挨拶までの段取り


それぞれのご両親に結婚挨拶をするための必要な段取りについてですが、まず気になるのがどちらのご両親に先に挨拶を行うべきかという順番ではないでしょうか。
一般的に、籍に入るほうのご両親に先に挨拶に行くのが基本です。女性が男性側の籍に入る場合は、女性側のご両親に先に挨拶に出向くのがマナーであり、婿養子になる場合は、男性側のご両親に先に挨拶を行うべきです。
また、家への訪問は相手の貴重な時間を割いてもらうということであり、余裕を持ったスケジューリングは、結婚に対する誠意の表れでもあります。
結婚が決まったらできるだけ早く挨拶に行くことで好印象につながります。結婚は当人たちだけでなく、ご両親にとっても大事なイベントです。本当に結婚するのかどうか不安にさせるようなことがあってはいけません。できるだけ早めに挨拶を済ませることで、安心させてあげましょう。
そうでなくても、結婚の挨拶に来るとなるとご両親もそれなりに緊張するものです。ご両親が余裕を持ってその日を迎えられるように配慮してあげることも子供側の大事な役目です。
ご両親に大切な話があることを伝えたうえで、誰にとっても無理のないように余裕を持った日程調節をしましょう。
間違っても、「明日行く」というような唐突なスケジューリングも避けるべきです。ご両親からすると「無礼」な印象となり、肝心の挨拶もうまくいかなくなる可能性が高くなります。
最後に、手土産も忘れないようにしましょう。手土産は高価すぎても相手に気を使わせてしまいますが、安すぎるものやすぐ近くで調達したようなものも失礼にあたるので避けるべきです。
前もって結婚相手にご両親の好きなものをリサーチしておくと良いでしょう。相手のご両親への手土産は、菓子折りやお酒などが無難です。
気が利いた手土産は好印象につながります。相手の家族構成を踏まえて人数分より少し多めに用意するほうが良いですが、4個や9個は縁起が悪いと思われる可能性がありますので避けましょう。

 

男女ともに当日の服装は清潔感を意識!


挨拶の日取りが決まったら、次は当日の服装について余裕を持って準備を行っておきましょう。男性も女性も、もっとも重要なのは清潔感です。おしゃれに見せようと凝ったデザインのものを選ぶことや、一目でブランド品とわかるようなものを着ることは避けましょう。
挨拶では、家の中に上がることが想定されます。服だけでなく、靴や靴下も目立ちます。靴は汚れていないか、つま先が剥がれていないか確認しましょう。靴下やストッキングは新品にしておくことです。
新品でない場合も、指先に穴が開いていないかなどをチェックして、見られても恥ずかしくないものを選ぶようにしまししょう。
男性の場合は、長く伸びた髪型はだらしない印象になり、清潔感を損ないますので、事前に短めに整えておきましょう。茶髪なども誠実な印象にはつながりません。髭も丁寧に剃るほうが好ましいでしょう。
服装は、基本的に上下そろったスーツを着用するのが無難です。堅苦しい雰囲気にしたくない場合は、上下が異なるジャケットとパンツスタイルでもかまいませんが、人によってはスーツのほうを好む場合もあります。
服装については自分の好みで決めるのではなく、どの服装がもっとも好まれそうか事前に相手に確認してご両親の好みを把握しておくことが大切です。
女性の場合も、髪型は清潔感を演出するうえで重要なポイントです。事前に美容院でカットとトリートメントを行うなどして、華美にならない程度のセットをして整えておきましょう。
派手なメイクは敬遠される可能性が高く、素顔も失礼です。当日までに肌のケアもしっかりと行ったうえで、ナチュラルメイクを心がけましょう。
好まれる服装はワンピースやスーツです。白やピンク、薄いブルーなどのパステルカラーは清楚で爽やかな印象につながります。
タイトスカートは、座ったときにスカートの丈が短くなってしまったり、臀部が強調されたりするなど、思った以上に露出が大きくなるため控えましょう。
派手なネイルも清潔感とは程遠い印象になってしまいます。無色か薄いピンク程度のネイルにして、長すぎる爪はカットしておきましょう。アクセサリーも、イヤリングとネックレス程度にして、控えめにしておくほうが無難です。
男女共に大事なのは、前もって準備しておくことです。特に、直前に髪をカットするのはおすすめできません。たとえ切りすぎたり、思っていたのとは違う髪型になったりしてしまった場合にも、自然な雰囲気に整えられるように美容院に行くのは挨拶の1~2週間前にしておきましょう。
そして、洋服も当日になって入らないということがないように、着る予定の服は事前に試着しておき、できれば相手にも見てもらって感想を聞いておくと安心です。

 

挨拶当日の流れは?話す内容もしっかり準備を


日時と服装が決まったら、当日は余裕を持って家の近くに到着しておき、時間ぴったりに訪問しましょう。決まった時間より早くインターホンを鳴らすのも相手にとっては迷惑になる可能性が高いですが、遅れてしまうのも失礼になります。
渋滞などで5分以上遅れてしまう場合は、必ず連絡を入れるのがマナーです。到着したら、手鏡などで髪や服装などに乱れがないか確認し、携帯電話もマナモードに設定しておきましょう。
家に通されたら、まずは玄関先できちんと挨拶を行うことが大切です。たとえば、女性側の家に訪れる場合は、女性から男性を紹介してあげるとスムーズです。
最初の印象はとても重要になります。紹介を受けたら、相手の顔をきちんと見て、笑顔で明朗に自己紹介をしましょう。玄関先では、名前を名乗る程度の短いものでかまいません。
手土産は玄関先で渡すのではなく、中に通されてから渡すようにしましょう。紙袋や風呂敷などからきちんと品物を出してから、手渡しするのが礼儀です。
その際に、「○○が好きだと伺いましたので持ってまいりました」、「大変美味しいと話題のお菓子です。気持ちだけですがどうぞ」などと、言葉を添えて渡すとより丁寧です。
全員が席に着いたら改めて、きちんと名前以上の自己紹介を行います。いきなり結婚の話から切り出すのではなく、まずは仕事や趣味、出身地、これまでの生い立ち、ペットのこと、スポーツなど、自己紹介につながる話題で歓談しましょう。
ご両親との共通の趣味などの話題を選ぶと、場が盛り上がりやすくなります。センシティブな内容に発展する恐れのある宗教や政治などの話は避けるべきです。
歓談の際、お茶やお菓子を出されたとしてもすぐには手をつけてはいけません。相手のご両親に勧められてから食べるようにしましょう。
歓談がひと段落ついたら、男性側から結婚の話を切り出します。「結婚します」などのように一方的に宣言するのではなく、あくまで「結婚を認めていただけないでしょうか」と承諾を得るような聞き方をするのがポイントです。
かつては男性側の結婚挨拶の決まり文句でもあった「娘さんをください」という言い方は、娘を大切に育ててきたご両親にとっては不快に感じかねない表現ですので避けましょう。
当日は思っていた以上に緊張する場合もありますので、話すことが得意でない人の場合などは、事前に練習をしておくことも必要です。相手に練習台になってもらうなどして挨拶に慣れておき、当日本番は緊張してもすらすらと言葉が出てくるようにしておきましょう。
結婚の報告を済ませた後は、結婚式の有無や時期、結婚後の住まいなど、今後のことについて話を進めます。結婚式についてはご両親の意向も聞いてあげるほうが良いでしょう。
ご両親によっては子供の結婚式に参列することに夢を抱いていることも十分にあります。仮に結婚式を行う意思がない場合は、結婚式を挙げなくても問題ないかどうかを事前に確認し、承諾を得ておくことで、後で問題になる可能性が低くなります。
今後の話がある程度進んだら、それぞれの仕事内容や今後の転勤の有無など、新生活にも関係しそうな話へと広げていきましょう。
結婚の挨拶後に、両家の顔合わせのタイミングについて相談をしてもかまいません。住んでいる場所が離れていたり、ご両親の片方が海外赴任していたりする場合もあります。
ご両親がまだ現役で仕事をしている場合には時間が取れるのが土日だけなどに限定されてしまうでしょう。このように、双方のご両親がそろう日時調整が難しい場合も想定されますので、結婚の挨拶と同様に、早めに日時調整を始めておくことがおすすめです。
場合によっては、お祝いの席ということでお酒を振舞われる場合もありますが、大事な挨拶はお酒を飲む前に済ませておきましょう。お酒に酔ってしまい、肝心の挨拶がスムーズに行えないようでは本末転倒です。
また、無事に挨拶が済んだからといって高揚感から飲みすぎてしまうのも良くありません。失言につながったり、思わぬ失敗を招いてしまったりする恐れがあります。
たとえ勧められたとしても、あくまで結婚の承諾をもらう場であると自分を戒めて、お酒の量は控えめにしておくことです。

 

親以外も意識したい!友人や仕事関係への報告


結婚する場合は、ご両親だけでなく必要に応じて友人や仕事関係での報告も気を付けておきましょう。タイミングとしては、ご両親への結婚挨拶が無事に済んだ後に、友人や仕事関係にも結婚報告をします。
友人への報告は、特に親しい人からできるだけ会って報告するのがマナーです。遠くに住んでいる友人の場合は、電話や手紙などで伝えてあげると誠実な印象になります。
大勢に報告するのが面倒だからといって、同じ文章をソーシャルメディアで全員一斉に送信するようなやり方は、いかにも手抜きをしている印象です。
結婚という人生の大事なイベントを一斉送信で済まされたことを不快に思われた場合、後の関係悪化につながる場合もあり得ます。
仕事関係の場合は、前もって複数の相手に報告が必要です。まずは、一番先に直属の上司に報告しましょう。その際に、部署の移動など今後の働き方についての希望があれば伝え、結婚式の有無なども知らせておきましょう。
結婚式に参列して欲しい場合は前もって日時を伝えておきます。上司への報告が済んだら、次に職場の同僚たちへの報告です。
結婚式を行わない場合は、余計な気を使わせないようにと上司や同僚たちへの報告をしない場合もありますが、これはあまり得策とはいえません。
なぜならば、上司や同僚たちにとってもっとも悲しいのは、人づてに部下や職場の仲間の結婚を知らされるケースではないでしょうか。自分は信頼されていないと感じてしまうかもしれません。
また、結婚の事実を知ったとしても、本人から結婚の有無を聞かされていない場合は、有志でお祝いなどを用意して良いのかどうか悩んでしまうでしょう。
配慮したつもりでも、知らせないことでかえって上司たちに余計な気を揉ませてしまうことになりますので、ご両親への挨拶が済んだらすぐに仕事関係への報告も行いましょう。
加えて、仕事関係で忘れてはいけないのは、結婚で必要となる手続き関係です。同じ会社で共働きを続ける場合にも、お祝い金や年金、健康保険などの手続きが必要となってきます。
結婚後に名前を変える場合には、メールアドレスの変更なども行わなければならない場合もあります。こうした手続きの関係者に迷惑をかけないように配慮することも大切です。

 

誠実さをアピールして結婚挨拶を成功させよう


結婚挨拶となると、誰でも緊張するのは当然です。挨拶を成功させるためには、夫婦となるおふたりで協力して準備を入念に行うことです。特に、お互いのご両親の好みや雰囲気についてきちんと教えておいてあげることで、大切な相手が好かれやすくなります。
幸せな結婚生活を送るためには、自分が相手のご両親に気に入られることも大切ですが、その逆もとても重要です。とはいえ、自分をよく見せようと自慢話をしたり、見え透いたお世辞を言ったりするのは逆効果です。
「相手を大事にしようと思っている」という真剣さに加えて、「わからないことは勉強するので教えて欲しい」というような謙虚な姿勢をアピールするようにしましょう。真剣な気持ちと誠実さが伝われれば、ご両親に結婚の意気込みは十分伝わるはずです。