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結納金の相場をチェック!結納をしない場合の支度金の相場も紹介

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結婚式の前におこなう「結納」は、両家の絆を深める日本古来の伝統儀式。婚約した証として「結納金」や「結納品」を用意する必要がありますが、結納金の額に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、結納金の相場をご紹介します。また、結納をしない場合の支度金の相場についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

「結納」とは?どんな意味がある?


結納は、ふたりの結婚の意志を両家の間で確認し合う婚礼行事のひとつです。「両家の縁が結ばれてひとつになる」という意味があり、婚約成立のしるしに結納金や結納品を取り交わします。

結納の歴史は仁徳天皇の時代までさかのぼり、皇太子が結婚された際に贈り物をしたのがはじまりとされています。古くは男性側から女性側へ婚礼用の着物や反物を結納品として贈るのが一般的でしたが、現代では「結納金」という形で現金が贈られるようになりました。

 

いくら用意する?結納金の費用相場をチェック


男性から女性(養子として迎える場合は女性から男性)へ贈る結納金。「給料の3カ月分程度が目安」といわれているものの、実際に結納金として包まれている額はわかりにくいですよね。

ここでは結納金の相場のほか、金額を決める際のポイントなどを詳しく解説していきます。

参考資料:「ゼクシィ結婚トレンド調査 2023 首都圏」

 

結納金の相場はどれくらい?

結納金の額に明確な決まりはないため、金額を自由に設定することができます。「一包」「一本」と呼ばれる100万円や、50万円、70万円など奇数で割り切れない金額が望ましいとされています。ただし、偶数であっても「末広がり」を意味する「8」は縁起が良いとされるため、80万円を包んでも問題ありません。

リクルートブライダル総研が実施した「ゼクシィ結婚トレンド調査 2023」によると、結納金の全国平均は97.3万円。内訳は「50万円未満」3.9%、「50~100万円未満」15.4%、「100~150万円未満」74.4%、「150~200万円未満」2%、「200万円以上」4.4%であることから、100~150万円の結納金を納める傾向にあると考えられます。

 

結納金の額を決める際のポイント

結納は、両家の間でおこなう婚約の儀式なので、結納金の額を決める際は親に相談することが大切です。「結納についてどのように考えているか」「既に結納金や結納品を準備しているか」など、両家の意見を聞いてから結納金の額を決めましょう。

また、地域の相場や兄弟姉妹の結納金の額も、結納金の額を決めるうえで参考になります。結納金に対する価値観や考え方は各家庭によって異なるため、親も含めた話し合いをおこない、納得のいく結論を出してくださいね。

 

結納金の額は地域によってさまざま

前述したように、「ゼクシィ結婚トレンド調査 2023」では結納金の全国平均額は97.3万円でしたが、結納金はエリアによって異なるケースが多いため、新郎新婦の出身地の文化を考慮する必要があります。

2023年度の調査で結納金の額が高かったエリアTOP3は、1位「東海エリア」118万円、2位「長野・山梨」115万円、3位「関西エリア」108万円。東海エリアでは3割が200万円以上の結納金を納めており、全国平均額の倍近い結納金額であることがうかがえます。

結納のしきたりを重んじるエリアや結納品目が華やかなエリアは、結納金も高額になる傾向があります。結納金を用意する際は、地域のしきたりについて調べ、相手の考え方を尊重するようにしましょう。

 

結納をしない場合の支度金の相場は?


結納は日本の伝統的な婚礼行事ですが、結納に対して堅苦しく窮屈なイメージをもつカップルも多く、最近では結納をおこなわないケースが増えてきています。結納を省略した場合、新郎側(新婦側)から新婦側(新郎側)へ「支度金」と呼ばれる金銭を渡すことがあります。

結納金は「婚約成立のしるし」という意味がありますが、支度金は「結婚準備金」として渡すのが一般的。どちらも結婚に関することに使われますが、結納で贈られる現金は「結納金」、食事会で渡すお金は「支度金」と呼ばれます。

結納金同様、支度金の額に決まりはないものの、50~100万円が相場といわれています。支度金は両家が納得する形を取ることが大切なので、事前に両家の意向をよく確認しておきましょう。

 

結納金は相場を参考にしつつ、新郎新婦や両家の考えで決めよう


今回は結納金の費用相場や、結納をしない場合の支度金についてご紹介しました。結納金の額にルールはありませんが、100万円前後を納めることが多く、結納金の額は「縁起が良いとされる額」「奇数で割り切れない額」「キリのよい額」などが好まれる傾向にあります。

結納に対する価値観や考え方は人それぞれですが、結納品とのバランスや格式、地域の文化などを考慮したうえで調整する必要があります。また近年では、結納をしない選択も一般的になりました。両家が良好な関係を築くためにも、しっかり話し合ってから結納金や支度金を決めてくださいね。