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給料3カ月分は古い!婚約指輪の相場と指輪に込められた意味

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婚約指輪を贈りたいと考えている場合、どの程度の値段やクオリティのものを購入すれば良いか迷うこともあるのではないでしょうか。かつて婚約指輪は「給料3カ月分」といわれていました。しかし、現代の婚約指輪の相場は一昔前とは異なります。婚約指輪はプロポーズに使われることも多い重要なものなので、失敗しないよう知識を蓄えておくことが重要です。そこでこの記事では、婚約指輪の意味や相場などについて解説していきます。

 

一つだけじゃない?婚約指輪を贈る意味とは


まずは、婚約指輪に込められた意味について見ていきましょう。
婚約指輪が持つ最大の役割のひとつに、結婚を真剣に考えていることを相手に対して真摯に伝えられる点が挙げられます。もらう側も指輪を受け取れば、それがプロポーズに対する答えであると、暗に自分の態度を表すことが可能となります。
すなわち、婚約という目には見えない2人の関係性を、目に見える形で表したものが婚約指輪であるということもできるでしょう。さらに、結納のときには結婚の記念品として使うことも可能です。このように、婚約指輪は案外汎用性の高いアイテムなのです。
ところで、婚約指輪がなぜ普及したのでしょうか。歴史的な理由としては、西暦860年の教皇ニコラス1世の発言がきっかけとなりました。結婚に際して指輪を贈る習慣は、さかのぼれば古代エジプト時代などにも見受けられます。
しかし、ヨーロッパ世界に広まりはじめたのは9世紀のことだと考えられます。ニコラス1世は「婚約発表をする際には婚約指輪が必要である」といい、「夫になる者は高価な指輪を将来の妻に贈ること」という決まりを作りました。
そのため、キリスト教社会には婚約指輪が広く認知されるようになったのです。これにより、結婚に際して男性が「経済的な犠牲を払わなければならないような高価な指輪を贈る必要がある」ということが、ある種の婚約スタイルとして確立しました。
なぜ高価な指輪だったのかという理由は、もしも夫の身に何かあったとき「指輪を売って家族を守れるだけのお金を妻が手に入れられるように」だといわれています。
もしものときとは、夫が死亡したり働けなくなったり、あるいは夫と離婚したりといったことも含まれるので、婚約指輪には着手金や担保といった意味合いが含まれているといえます。
つまり、婚約指輪は女性を経済的に守る役目を持つものだったのです。今では女性も働く時代になったので、婚約指輪が生まれた当時ほど高価なものを贈る必要はなくなったでしょうが、現代にも婚約指輪の伝統は受け継がれています。
また、上記の理由により、婚約指輪は基本的に男性が女性に贈るものであり、女性が身に着けるのが普通です。結婚指輪とは違って、交換しあったり男女両方が付けたりするものではないことを押さえておきましょう。
ちなみに、結婚指輪を交換するようになったのもニコラス1世がきっかけだといわれています。ニコラス1世は今日まで続く結婚文化に多大な影響を与えた人物といえます。

 

婚約指輪にはどのような歴史がある?


前述のように、婚約指輪は9世紀に広まったものの、その歴史は実はもっと古いものなのです。婚約指輪を贈る風習は、古代ローマ時代に始まったといわれています。
古代ローマは紀元前800年くらい前に誕生し、4世紀の終わり頃東西に分裂しました。西ローマ帝国は476年まで、東ローマ帝国は1453年まで続きます。このように、誕生から滅亡までおよそ2000年も続いた文化圏の中で、婚約指輪は誕生したのです。
ちなみに、国や地域によっては右手の薬指に付けることがあるものの、婚約指輪も結婚指輪も左手の薬指に付けるのが一般的です。これは「薬指と心臓はつながっている」と考えのもとから、指輪を左手の薬指にはめるようになったからとされています。
つまり、左手の薬指は心臓くらい体の中で大切な場所であり、そこに指輪をはめることで、夫に対して妻は忠誠の誓いを立てていたのです。
この考え方はギリシア神話から来ています。結婚に関する指輪は、地中海エリアを制した古代ローマ帝国だからこそ誕生したアイデアだといえます。
結婚指輪はどちらかといえばシンプルなデザインで宝石がないものも多くありますが、婚約指輪のデザインは華々しく、大きめの宝石がついているものが多々見受けられます。
婚約指輪に飾る宝石としては、ダイヤモンドの使用が広く普及しており、15世紀頃から使われ出したとされています。
これは、ダイヤモンドの硬さが「固い絆」や「永遠の愛」の象徴となっているのとともに、値段が下がりにくく長期的な価値が見込めるという意味合いも含んでいるからです。
また、ダイヤモンドの持つ透明性が、花嫁の純粋さを表しているといわれることもあります。以上のことから、婚約指輪は合理性に基づいたものであり、複数の意味を持つ特別なものだということがわかります。
日本における婚約指輪の歴史は浅く、普及し始めたのは1950年台半ばの高度経済成長期の頃です。結婚指輪の歴史は明治時代まで遡ることができるのですが、婚約指輪が広まったのはそのずっと後のことでした。
この頃にダイヤモンドの輸入制限が撤廃されたため、ダイヤモンドを使った婚約指輪作りが容易となったことも普及のきっかけとしては大きいものです。
また、その後もダイヤモンドの供給会社による婚約指輪を促進するキャンペーンも行われたことから、一般的にもその存在が広まっていきました。
そして、1970年代に生まれたのが「婚約指輪は給料3カ月分」という有名なキャッチフレーズです。これにより、今でも婚約指輪といえばかなり高価なものというイメージがあるのではないでしょうか。

 

なぜ3カ月分?みんなが婚約指輪にかけた金額相場


給料3カ月分の相場が一般的だと認識されている婚約指輪ですが、「ゼクシィトレンド調査2018」で婚約指輪に関するアンケートの結果を見ると、婚約指輪の平均相場は給料の3カ月分よりも下回っていることが明らかになっています。
同調査によると、婚約やプロポーズに際して婚約記念品があった割合は73.6%で、そのうちの91%以上が「指輪(エンゲージリング)」でした。
そのほかにも時計やネックレスといった装飾品が婚約記念品としてありましたが、圧倒的に多かったのが婚約指輪です。そのため、婚約時に指輪を贈ることは、若い世代にとってもかなり普及した考えだといえます。
また、同調査によると、婚約指輪にかかった金額は「30~40万円未満」が26%と最多となっています。月収の平均から計算すると、このアンケート結果から導き出される相場は「給料3カ月分」ではなく、およそ「1~2カ月分」だということがわかります。
続いて、「20~30万円未満」が19%、「40~50万円未満」が14%となっています。このことから、全体の60%近くが20〜50万円台の婚約指輪を購入していることが明らかとなりました。なお、同調査による婚約指輪にかかった値段の平均は41.9万円でした。
では、なぜ未だに婚約指輪に対して給料3カ月分というイメージがあるのでしょうか。その原因は、戦後のダイヤモンド供給会社による前述のキャッチフレーズの影響が大きかったからだと考えられます。
このフレーズが大ヒットしたために、今でも給料3カ月分が相場だと思っている人が少なからずいるのでしょう。ただし、今は経済状況や物価が当時とは大きく異なるため、実情にはそぐわない目安だといえます。
「給料3カ月分」のキャッチフレーズが生まれた背景には、当時の為替レートも影響しています。まだ固定レートだった当時は1ドル307円で、当然輸入されるダイヤモンドも1ドル100円時代からすると単純に3倍の価格になります。
しかし、変動レートに移行してからは円高に傾いていったため、相対的にダイヤモンドの価格も日本ではかなり安くなりました。そして、現在の相場ともいえる「給料1〜2カ月分」に落ち着いたのです。
この有名なキャッチフレーズを手がけたのはデ・ビアス社というところで、ヨーロッパでは「給料2カ月分」、アメリカでは「給料1カ月分」として同様のキャッチフレーズとともにキャンペーンを展開していました。
ダイヤモンドはドルを基軸に取引が行われるので、アメリカで給料1カ月分というキャッチフレーズは、現代の日本の婚約指輪事情に合わせても妥当な金額だと考えられます。
国や地域ごとに婚約指輪の相場に対するイメージはあるのかもしれませんが、結局のところ「婚約指輪はこの値段でなければならない」といったものはありません。
値段に左右されるのではなく、愛する人に贈りたいと思った指輪を購入することが、もっとも大切なことのです。

 

結婚前だけじゃない!重ね付けで毎日を可愛く


婚約指輪のイメージとして、婚約期間中にだけ身に着けるというものがあるのではないでしょうか。名前からそうイメージすることもあるでしょうが、結婚後も婚約指輪を付けることは可能です。
つまり、婚約指輪を一生涯身に着けても、何ら差支えがないのです。一般的に結婚指輪はシンプルなものが多く、日常生活のジャマにならないデザインが推奨されています。
しかし、それだと何だか指元がおしゃれではないと感じる人もいるでしょう。そのような場合は、婚約指輪と結婚指輪を重ね付けすることで問題は解決します。
シンプルなデザインの結婚指輪とデザイン性の高い婚約指輪を重ねると、指元に華やかな印象を与えることができるでしょう。そのため、2つの指輪を重ね付けることは、とてもおすすめの方法なのです。
重ね付けするときのポイントは、結婚指輪を下に、婚約指輪をその上に付けるという点です。この付け方には理由があります。永遠の愛を誓い合った結婚指輪を、結婚の約束を表現した婚約指輪で上からロックすることで、「永遠の愛を留めておく」という意味を込められるのです。
したがって、指輪の重ね付けを考えるなら、重ねたときの見え方に気をつける必要があります。統一感やバランスなどを考慮して、婚約指輪と結婚指輪を選ぶことが重要なポイントとなります。
婚約指輪と結婚指輪の最適な組み合わせを選ぶもっとも簡単な方法に、セット販売をしているものを購入するというやり方があります。両方とも同じブランドであるため、素材やデザインといった統一感は抜群です。
また、統一感を出したいなら同系色でそろえるのも良い方法です。バイカラーで合わせるのは高いセンスが要求されるため、ゴールドにはゴールド、プラチナにはプラチナで合わせるほうが、より簡単に統一感が出るでしょう。
また、デザインの統一感も大切です。ストレートリングに対してウェーブやV字のデザインを合わせると、まとまりが悪くなったり変に隙間ができたりと、見た目がイマイチになる恐れがあります。
重ね付けで一歩先を行きたい人は、あえて上下の指輪に違う素材や色のものを選んでみましょう。統一感を出しすぎると2個指輪があるのではなく、1個の太めの指輪に見える可能性もあるからです。
上下の指輪は違うものであると強調するためにも、たとえば、プラチナとゴールド、あるいはシルバーゴールドとイエローゴールドといった組み合わせが考えられます。
また、エタニティリングなど、比較的どのような指輪にでも組み合わせをしやすいデザインのものもあるので、そういったものを上手に選ぶことがポイントです。
また、婚約指輪にせよ結婚指輪にせよ、選ぶ際には流行にあまり乗らない普遍的なデザインのものを選ぶことも重要です。婚約指輪の場合、重ね付けをしないのであれば流行のデザインを選ぶこともできます。
しかし、重ね付けをしてこれから何十年も身に着けるのであれば、飽きの少ないデザインを積極的に選択しないと、流行りが終わったときに身に着けるのが嫌になってしまう恐れが出てくるかもしれません。
結婚指輪にシンプルなデザインが多いのも、流行に左右されにくいからという理由があるのです。婚約指輪の重ね付けをする際のデザイン選びには、結婚指輪と合うかだけではなく、長年身に着け続けられるかも考慮することが重要です。

 

心を込めた一生に一度の贈り物を


現代の婚約指輪の相場は給料3カ月分ではなくなったものの、それでも決して安い買い物でないことは今も昔も変わりません。
一生に一度の買い物だからこそ、どのようなデザインや素材にするか、あるいはどのようなものを贈ったら相手が喜んでくれるかを考えることが重要です。
婚約指輪選びでは、相場を気にして指輪選びをするのではなく、気持ちを込めることが何より大切です。
たとえ、選んだ婚約指輪が相手の女性の気に入るものでなかったとしても、多くのお店では交換やサイズ直しをしてくれます。そのため、彼女と一緒に指輪選びをしなくても良く、サプライズでプレゼントすることも可能なのです。
婚約指輪は婚約時に贈るプレゼントしてもっとも多く選ばれているものです。ぜひ素敵な婚約指輪とともに、永遠の愛を形にしてみましょう。