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第3の結婚!?「女性婚」ってなあに?

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現在、結婚した夫婦の約96%が「夫の名字を名乗る」としています。(平成22年度 厚生労働省調べ)
この結果から見てもわかるように、日本で結婚をする夫婦は妻が夫側の名字を名乗るケースが圧倒的に多いようです。

しかし、今、少しずつ増えてきているのが「女性婚」と呼ばれる結婚スタイルです。女性婚とは、結婚した際に夫が妻の名字を名乗る結婚のこと。何も知らない人が聞くと「要するに男性が婿養子に入るってこと?」と思ってしまいますが、実は少し違うようです。

「お嫁にいく・もらう」「婿養子に入る」という、これまでの概念とは違う、第3の選択肢とも言われる女性婚。ここでは、その女性婚についてご紹介したいと思います。

 

婿養子とは違う新しい結婚


婚姻届を提出する際に、妻が夫側の名字を名乗る場合、結婚後の名字を選択する欄の「夫の氏」にチェックを入れて提出します。
男性が婿養子に入る場合や女性婚では、この手続きの際に「妻の氏」にチェックを入れて提出します。

では、婿養子と女性婚では何が違うのかというと、婿養子になる場合、更に養子縁組の手続きが必要になります。

「夫の親の戸籍から抜けて妻の親の子供になる」わけで、まさに婿養子として、妻側の家に入るということになります。(ちなみに、戸籍上、妻の親の子供になるので、妻の親が亡くなった場合には法定相続人として認められますが、夫の実の親が亡くなった場合は逆に相続人としての権利がなくなるのだそうです。※遺言書などが無い場合)

けれど、女性婚では、シンプルに「結婚後は夫婦ともに妻側の名字を名乗るだけ」となるようです。

 

現代ならではの新しい結婚

そんな女性婚は現代の様々な事情にマッチする結婚といえそうです。

一例を挙げると、ある女性が「自分は一人娘だから、結婚してしまうと家名が途絶えてしまう」と悩んでいました。
交際している男性が「自分は長男じゃないし、名字にはこだわらない」、女性側の親も「家名を絶やさないでくれるだけでいい」と話し合った結果、女性婚を選んで無事に結婚出来たそうです。

また、この時世、結婚し家族を養っていく自信を持てずにいる若い男性の心理的負担を軽くする結婚ともいえるのだとか。

そして、女性の社会進出にともない、改姓による不便・不利益をふまえ「結婚後も今の名字のままでいたい」という女性が増えてきている・・・というように、時代の変遷の中で様々なライフスタイルや個々の思いを汲む事が出来る新しい結婚が、この女性婚なのです。

 

男性側にこそメリットがある結婚!?

結婚後、男性の名字が変わる場合、周りからは「女房の実家が資産家なのか」「女房の尻に敷かれているヤツ」などと見られる傾向もあるようです。

一見、男性にとってはデメリットのように思える女性婚ですが、意外にも実際に女性婚を選んだ男性からは「女性婚で良かった」という声もあります。
その理由の一つとして、「妻や妻の実家から大切にしてもらえる」という声が。

やはり、まだまだ、約9割の夫婦が夫側の名字を名乗る中で、妻側の名字になってくれるお婿さんは希少な存在なのかもしれません。

また、「仕事の役に立った」という声もあります。営業職の男性が、珍しい名字の女性と女性婚として入籍。名字が変わってから、仕事でクライアントに名刺を渡すたびに名前の読み方を聞かれ、そんな話題から話に弾みがつき商談が上手くいくようになった・・・というケースもあるようです。

そして、前述のように、一家の大黒柱になる事に自信がもてない若い男性陣からは「プレッシャーから解放された」という声も。もし、男性の精神的負担が減り、結婚を決断する男性が増えるのであれば、今後、女性婚は日本の成婚率アップの一助にもなるのかもしれません。

 

女性婚を選択する理由は?

女性婚が増加している背景には、女性の社会進出など様々な理由があるようです。ここでは、女性婚を選択するのにはどんな理由があるのか、ということを詳しく見ていきましょう。

 

1.仕事上、名前を変更すると不利になるため

女性の社会進出により、結婚後も共働きをするという夫婦が珍しくなくなりつつあります。そうすると問題となってくるのが、仕事上で使っている名前です。名前が変わると会社への手続きが面倒であるということはもちろんですが、不利に働くというケースもあります。

男女ともにそういったケースの場合はどちらの名字にするのか話し合いをおこなうということになるでしょうが、男性側が通称を使える職場環境であったり、結婚後は専業主夫として家にいるということになれば、男性側が名字を変更するというケースも考えられます。

 

2.一人っ子で家系を途絶えさせたくない

女性が一人っ子で兄弟がいないという場合も女性婚を選択する理由になります。一人っ子の女性がお嫁に行ってしまった場合、その家系はそこで終わることになってしまいますよね。

珍しい名字だったり、歴史のある家系だったりする場合は、両親が姓を残してほしいと強く願っているケースもあります。そういった場合は、女性側の姓を残すということで、女性婚を選択することもあるようです。

 

女性婚を選択するときに考慮しなければいけないこととは?

女性婚をすることで、仕事上名前を変更することが不利に働くといった問題を解決できたり、一人っ子がお嫁に行ってしまったときの問題を解決したりすることができます。しかし、その一方で、デメリットとなる事項が発生する場合もあるので、女性婚を選択するときは事前によく検討をするようにしましょう。

 

1.なぜ女性婚なのかを説明しなければならない

ほとんどのカップルが男性の姓を名乗る現代では、男性が女性側の姓を名乗るというのは非常に珍しいことです。そのため、男性側が名字を変更すると婿養子と勘違いされることもあります。そのたびに、婿養子ではなく妻側の姓にしただけだということを説明しなければならないので、デメリットと考える人もなかにはいるかもしれません。

また、姓を変更するとなると様々な手続きが必要になりますから、女性婚をすると男性側はそういった手続きを行わなければいけません。

 

2.男性側の両親から反対を受けることも

パートナーの両親が女性婚に理解のある人であれば問題ありませんが、女性婚はまだまだ一般的とは言い切れません。

どうしても自分の姓を継いで欲しいという考え方を持つ方もいますし、なかには、「あなたが無理矢理女性婚にしようとしているのでは?」という考え方を持つ人もいるかもしれません。必ずしもそう言った考え方に陥るというわけではありませんが、なかにはそういった考え方をするという人もいるということ覚えておきましょう。

 

女性婚を選択したいと思ったら早目に相談を!

女性婚をしようか迷っている、自分の姓を変えることはしたくない・・・など女性婚の選択を少しでも考えているという人は、パートナーにできるだけ早く相談をするようにしてください。

女性婚を選択する人が増えてきたとはいえ、一般的とは言い難い状況にある現代で、パートナーに何も話さずにいた結婚をする場合、女性側が男性の姓を名乗ると思っている人が大半でしょう。

すぐに女性婚を受け入れてくれる人なら良いですが、あなたが自分の姓を変えたくないようにパートナーも姓を変えたいとすぐには思えないかもしれません。結婚直前になって「女性婚」にしたいと申し出るとトラブルになるということもあり得ます。そのあたりはしっかりとお互いの意思疎通を図るようにし、婚姻届を提出する前に解消しておきましょう。

また、結婚は二人の合意の上でするものとはいえ、両親へも女性婚をするということは報告をした方が良いです。なぜ女性婚をするのかなど、二人の気持ちをしっかりと伝えられるようにしてください。

また、両親へ報告をしたときに何故女性婚をするのか理解ができないと反対する家庭もあるかもしれません。なかには、女性婚=婿養子だと勘違いしている両親もいるかもしれませんので、養子に入るわけではなく名字が変わるだけであるなど、そのあたりの誤解を解くようにしましょう。

とくに結婚する相手が長男であったり、一人っ子であったりというケースの場合は相手の両親の説得が難しいこともあるかもしれませんが、そこであきらめて二人だけで結婚をしてしまうと両親との関係性が悪くなってしまいます。できるだけ、結婚前に互いの考えを認めてもらえるように話し合いの機会を持つようにしましょう。

 
いかがでしたか?今回は、第3の結婚とも言われている女性婚についてご紹介しました。
女性婚はこれまでの概念から解放されることで、家と家の結婚というよりも、より個人と個人で選んだ人生の選択という印象を受けます。

2人にピッタリの結婚を選ぶことによって幸せになるカップルが増えるのだとしたら、まさに時代が求める第3の結婚スタイルとして、女性婚は今後も増えていきそうな気がしますよね。

女性婚を選択するときは、周りの理解を得るというプロセスがとても大切です。どうして自分たちは女性婚を選んだのかということをしっかりと伝えられるようにしておきましょう。